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そんな日常 1

「あ、りあちゃん、駄目よ。包丁はまだ早いわ。」



ぱたぱたと莉音がやってきて華音亜の包丁を取り上げた。
華音亜はきょと、として手の中から消えた包丁を見る。
「…危なく、ないよ…。先輩に…教わった、なんだもん。」
華音亜は呟くように言ったが莉音は首を横にふる。
「私がいるんだから、任せてくれればいいのよ?それに…」
莉音はそっと、華音亜の小さな手を握った。
「りあちゃんに怪我なんて、させられないもの。」
華音亜はそう聞くと悲しそうな顔をした。今日は昨日教わったレシピを試してみようとしたのだ。
「りの。たまにはりあにやらせてあげれば?」
後方から声が聞こえた。そこには馴染みの彼が。
「だって、しろ君。もしりあちゃんが怪我でもしたら…あと君に合わす顔がないわ…。」
困り顔でズバッと言う莉音にびっくりしたしろだが、華音亜は気にした風でもないので何も言わなかった。
「でもさ…りあも、もう中学生だよ?料理くらいできないと、お嫁にいけないよ。」
しろが言った“お嫁”に華音亜は頬を赤らめる。
「あら、女性が料理できないといけないなんて、古い考えよ。今は主夫だって流行ってるんだから。」
「悪かったね、古くて。あいにく育った環境が環境だったから。」
はぁとため息混じりに声をだすと
「とにかく、たまにはやらせてあげてよ。俺が手伝うからさ。」
そういって莉音の手から包丁を取り上げて華音亜の手に握らせる。
「しろちゃん…」
「あらあら…しろ君はお客様なのに…。」
「なにいってんの。家族だって言ったのそっちだろ。」
莉音を奥のソファーに座らせると、手際よくキュウリを水で洗った。
華音亜は嬉しそうににこっと笑って、洗われるキュウリを待つ。
そんな二人をみて、莉音は在りし日日を思いだしていた。
「しろ君は…あと君の生まれ変わりみたいだわ…。」
その呟きは誰にも聞こえなかったが、並ぶ二人の姿は、いつかの兄妹そのものだった。











「しろ君はほんとに料理上手ね。これでいつでもお嫁さんになれるわね。」
「ぶっ!」
「…しろちゃん…大丈夫?」
「げほっ。ありがと、りあ。…りの…なんで俺がお嫁さんなの?」
「あらだって、りあちゃんにはまだ早いもの。」
「俺男。」
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【2009/03/07 08:48】 | *日常* | トラックバック(1) | コメント(0)
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*ましゅまろのうた*


ここは株式会社トミーウォーカーが運営するPBWの『シルバーレイン』で活動中の『水斗華音亜』とPLの日記です。 関係無い方及びトミーウォーカーを理解しがたい方はおひき返しください。

*かれんだぁ*

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*ぷろふぃーる*

霞兎

Author:霞兎
*名前* 水斗 華音亜
*ニックネーム* りあ
*性別* ♀
*りあについて* 
・普段はほんわりにこにこな大人しいお嬢さん。
・ましゅまろが大好きで目がない。
・兎さんも好き。

*にゅう*

*こめんと*

*むかしのこと*

*かてごり*

*おそと*

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